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2008年 2月14日
秋の日はつるべ落とし のつるべ
昔の井戸で使われていた木桶が井戸の中にストンと落ちていくように、あっという間に秋の夕暮れは日が沈む様子を言っております。
春になったばかりなのに秋の話とはこれ如何に。 はい自宅の井戸修理の話です。
つるべと聞いて解る方ってどれ位いるでしょうか。田舎に育った方で40代後半位まででしょうか。
まだモーターポンプが普及してなかった時代、井戸から直接水汲みをしてましたが、その際に縄などで結わえられた木桶を使っておりました。その木桶を釣瓶(つるべ)と言います。
井戸の底まで桶を入れて水を汲み入れ、水で満タンになった桶を滑車を使って引き上げます。結構な重量になりますので、一杯 二杯ならまだしもお風呂の水汲みとなると、もう何十杯と運ばなくてなりません。
重労働で時間のかかる仕事でした。大体子供達の役割で、学校から帰るとすぐに取り掛かります。さぼって遊びにいくと夢中になって忘れてしまい大目玉もしばしばで、半べそかきながら薄暗がりの中水汲みしたのを思い出します
今となれば懐かしいほろ苦い思い出です。
さて自宅の井戸修繕はコンクリート製ヒューム管を覆っている化粧囲いを新品に変えるものです。この井戸水も今は生活には使用してはいませんが、庭木や植木鉢 夏の打ち水などに使っております。
今となっては取り壊しても支障は無いのですが、庭のアクセント 化粧として何となく残している代物です。前に直したのが15年前位でしょうか。かなり痛んでしまいました。
今では近所の子供達にとっても井戸は珍しいようで、小学校の子供達が先生に連れられて見学に来た事があります。社会の勉強なのかな。
これらの事もあって危険防止も有り、修繕する事にしました。
この井戸のつるべには、てこの原理を利用したし掛けがしてありました。
二股付きの太い栗の木の柱を建て、その二股に長い竹竿を渡します。その竹竿の井戸側にはつるべを吊るし、その反対側には石の重しを取り付けます。
柱の二股を支点とするやじろべいを作る要領です。水の入ったつるべと石の重さのバランスを調整して、力をあまり使わずに水汲み出来るようにしたのです。
井戸の上に屋根が架かって無いのはその為ですよ。小学生見学の時にいましたよ。井戸の上に屋根が無いと雨が入りますよねぇ と言う子が。なかなか鋭い質問でした。
化粧囲いを外したら基礎に刻印が出てきました。昭和48年7月吉日、34年前です。 この井戸そのものは素堀りに石積みなので大分古いと思うが、前々回の修理の時のものと思われます。
完成しました。なかなか趣のある景色です。やじろべいが有る本当の姿を知っている人には物足りない感が有るだろうけど。
小さい頃の夏休み、井戸の中へスイカやトマトを浮かせました。井戸は天然の冷蔵庫だったんです。暑い中、種を飛ばしながら食べたものです。
遠い 懐かしい光景が目に浮かびます。
2008 2−14
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